「農業生産販売支援クラウド「ベジトレ(VegeTrace)」のリリースについて」

2017.12.08 「農業生産販売支援クラウド「ベジトレ(VegeTrace)」のリリースについて」

2017.12.08 「農業生産販売支援クラウド「ベジトレ(VegeTrace)」のリリースについて」を追加

○開発技術により解決しようとする課題

農業生産現場では品質の高い生産物の安定的な生産と販路開拓、実需者側では必要としている青果物の計画的かつ安定的な調達、生産者と実需者双方のタイムリーな情報連携が求められています。当研究開発では農作物の中身成分を充実させ、より収量を上げるための環境制御手法の開発と栽培生産情報の実需者との共有、連携による課題解決に取り組んでいます。

○開発のポイント・先進性について

浜通り地域の恵まれた気象条件などの地域資源を活かしつつ、栽培施設の環境制御による高品質野菜生産の高い生産性と中身成分の充実化、さらに収穫予測分析を中心とした栽培生産情報の共有化による生産者と実需者の連携が可能なクラウド型のプラットフォームシステムです。
・高品質野菜の収穫量を上げるための環境制御ロジックの実装
・農業気象や環境計測データによる収穫予測分析機能の実装
・クラウドを活用した生産者と実需者の栽培生産情報共有機能の実装

○開発した技術や製品、今後の展開

栽培施設の環境制御により農作物の周年栽培、および慣行栽培と比較し概ね3割以上の収穫量増大、中身成分を充実化させる複数の環境制御手法を確認している。また、農業気象計測データ、定植から収穫までの栽培情報にもとづく収穫予測分析機能を実装した農業生産販売支援プラットフォームの開発が完了している。
2018年度に生産圃場への導入を実施し、専門機関、大学および実需者とのシステム利用検証を継続しています。